ネジと私と無駄話

仕事中に雑務として、印刷物の描かれた紙をはさみでカード状に切っていた。目の前には同じ仕事をしている若い女性がいて、共に果てのない会話をしながらカードを切っていた。 そんな仕事の最中、脈絡もなく彼女がこんなことを言った。 「こういう風にはさみ…

雫と光

朝から止まない小雨 この街の中心にあるビル群も雨の雫を身にまとい、無機質な存在も自然にあてられ生命を宿す。 灰色の空、濡れたビル群、歩く人々のカラフルな傘や衣装も雨の世界に包まれ発色が抑えられる。 朝、昼、いつまでこの灰色の世界は続くのだろう…

嘘と輪郭

口に出してはいけないと、秘密の過去がある。 その過去は、今の私の世界に存在しないことになっている。 私にあんな過去は無かったことにするため行動してきた。 あの過去は誰にも知られてはいけない。 でも、それが私を形作った。 その過去は私の輪郭。私を…

旧友となじみの喫茶店

学生時代からの旧友と家の近所で久しぶりに会うことになりました。午前十時に、私の家の最寄駅で待ち合わせです。駅のタクシー乗り場で、八月の猛暑に汗を流して待ちました。 コンクリートに囲まれた植え込みにぽつんと植えられた街路樹にセミが一匹とまって…

ダブルスタンダードと私

自分の抱える問題が抱えきれないほど大きくなってきた 宇宙のことを考えるよう アマゾン何億杯分の雨が降り続ける星があるらしい ダイヤモンドでできた星があるらしい 太陽系はたった一つの銀河で、銀河はたくさんある 宇宙は大きい 宇宙からみたら、私がど…

ロケットの煙とうごきをとめたものたち

空が動きをとめた。 海が動きをとめた。 大地が動きをとめた。 この星には、空と海と大地の権利をもつ1割にも満たないものたちがいた。 彼らはすべてが許されていた。 太陽ですら、彼らのものとされていた。 彼らはこれらを自由に使い捨てた。 そして、空が…

なつかしさとせつなさ

命を終える。 それはすべてが変化するとき。 いつもの日常が消え去るとき。 それがいつか私にも来ることだって知った時、 おそろしくておそろしくて、心にこびりついて離れなくなった。 どんなことをしてもそれは視界の中に入ってきて、 いつかこの世界は消…

ひげと大人

ひげを生やしてみた 大人にみられたかった 子供っぽいってのが悩み だから、大人にみられれば皆が大人として扱ってくれて 難しい政治の問題とか考えるようになると思った けっこうひげが伸びた 10歳は大人になった あっと驚いた 今まで着てた服が全然似合…

子供と種

タンポポが無数の子供たちを風に乗せた 根を張ることのできない場所で旅を終えたものもいる ゆりかごのような大地にたどり着いたものもいる 様々な種があり、根付くものはわずか 根付いても、次が続くとはかぎらない 朝が来て、また同じ毎日 やることは一つ…

フランケンシュタインと青年

いたいけなフランケンシュタインが石を投げられている この村の法律に、フランケンシュタインの文字はない あきらかな暴力、俺に飛ばしたのなら裁判にかけられる でも、この村の法律にフランケンシュタインの文字はない 彼は人間じゃない 彼には心がないらし…

青春時代と一つの質問

ねぇ、夢ってある? 目の前の友達に聞いてみた 夢を持ってるのか気になった 素晴らしい夢をもってたら、嫉妬とか劣等感抱きそうで聞けなかった質問 答えは、なかった しどろもどろになって、答えはない 少し安心した でも、また不安になったよ もしかしてそ…

青と文明

青さを通り越した青 目を閉じ、まぶたの裏をスクリーンにすれば、その青を想像することができる 言葉の青で感じる青とは違う 想像の青、動きのある青 言葉が想像をおいかけるように作られる 言葉は先を走ることはない 私は文明を盲信しない 文明はやっかいご…

詩と人間

詩が心から溢れ出す。 私は鳥になった。 下等な動物たちになった。 足が立つように、 心が詩を産み出している。 足には最初、立つ理由があった。 でもいつしかそれがあたりまえになって、理由が消えた。 心もいつしかそれがあたりまえになって、理由が消えた…

涙と味と透明度

心臓をわしずかみにされたような感覚で、涙がわきでる。 どうして泣いてるのかわからない。 心がいっぱいになってなにがなんだかわからないから吐き出してる感じさ。 涙の理由を知りたいなら、涙の雫をひとつずつ調べればわかるかもしれない。 きっとぜんぶ…

幻想と私

幻想は力だ。私はそれに頼る ああ、なんて弱い生き物なんだろう そんなウソの力に頼らなければ生きていけないなんて 皆が自分を求めているという幻想を抱けば、恥部さえみせてみようという気になる。 Aはこういう人だから、こういう風に接して、 Bはこうい…

年齢と能力について(自分への問いかけ)  

私は高校生の頃、同年代で有名になる人物に対して嫉妬していた。 私はただの高校生で、有名になりたい、皆に認められたいと思っていた。 しかし、その考えは今思えば自分というものを確立できておらず、誰でもいいので認めてほしいという行為だったと思う。 …

無知という知

若い人というのはファンタジー的な思想のあるものだ。自分の住んでいる土地のことではなく、よその土地のことをもってきて「こうすればいいんじゃないか」という風に話す。「だから昔ながらの人とは話が合わない」と話す。だが、実際それは机上の空論であり…

いつか会いましょうスクランブル交差点で

聞こえますか、私の手の届かない場所にいる人達や私がまだ発見していない人たち わたしは貴方の努力を知っています 何度、人にバカをみれば自分の性格が治るのだろうと悩んでいるでしょう しかも、同じ人に対して何度もバカをみている 優しいのです。心から…

老人と若者

いつか過去が素晴らしいと思える日がくる 皮膚に刃突き立てて、自分の体から血が噴き出して 生きていることを確認したくなるほど空虚を感じていても 光が現れれば、すべては変わる 空虚たちが、名もなき過去たちが、 光に照らされ、影を産み出し、存在となる…

「生きているか」

感じたことがある こうしたいという感覚 それがなによりも正しい 何十年と歳月が過ぎ、いくつもの道をみた だが、あの時に感じた正しさを求めて今も生きている 苦手なことは苦手なままで 心地よいことは心地よいままだ これから自分がどうなるかをあの時の自…

生きてやるブログに関して

作品の質を向上させたいので不定期にします。 いつも見てくださってありがとうございます。 より良いものを届けたいと思います。 少しでも多くの存在の発見を提供したいです。

電波と波と問いかけと子供と安心

「電波」 ネットにあげた記事は、検索から消されても、 消えることなく電波になって、宇宙を漂うらしい。 私の作った愛すべき作品たちは良し悪しにかかわらず、消えない。 誰の手によっても、触れられる。宇宙のかなたにいる友人でも。 私も宇宙のかなたにい…

ティッシュとサブキャラクター

「ティッシュ」 街中でティッシュをもらえるのが嬉しいことがある 認められた気分になる 道を歩いているときは孤独で、街並みを見渡すときも 私はこの世界になじんでいないのだろうと感じることがある ティッシュをもらえると、私はこの世界の一部なのだと感…

雲と火と海と記憶

「雲」 漠然とした、もやもやのようなものが、常に近くにいる。 それが視界を遮る。 未知と名付けることにする。 これは一生付きまとう、秘密を持つ雲。 宝が隠れているのか、ナイフが隠れているのか、分からない。 「火」 一瞬で燃え尽きる火ほど、私の網膜…

つれづれと私

帰り道を街灯が照らしている。 この道は、誰かが何度も通った道なのだ。 私の歩く道は、ほとんど全て誰かの通った道。 ならば、そこに意味を見せるには、 これまでの通ってきた道の違いを、歩き方でみせなければ。 全てのことを知りたい。 どれから手を付け…

睡眠と私

私をこんなにも飽きさせないものがあるだろうか何千回と繰り返してきたこのなにも考えないという単純行為だが、私はまだその虜である。なぜなのだろう?それは純粋な欲望があるからにちがいない。これを解明することが出来れば、我々はなにか偉大な発明をし…

選択と私

選択とは、素晴らしい選択をするには、イメージしなければならない。部屋のカーテンを決めるときに、部屋をイメージせずにただ漠然と「カーテンがほしい」とカーテンを選ぶものはいないだろう。そのように選んだカーテン、部屋の統一性はひどい。わざと統一…

つれづれと私

私は何も分からぬまま死んでいくんだろうと思うときがある。 分からないなりにも知りたいと思うときもある。 なにを好きかが個性だと、私の場合、どんなものでもある程度認めてしまうので、自分というものがわからない。こうしなきゃ生きられないというのが…

言葉と概念

我々は言葉がなければ、感情を表現できない。形容する言葉を持たない新しい形のものは、批判という誰にでも出来る言葉で語られてしまう。我々は、そのようなことをさせないためにも、言葉を作らなければならない。「ファウスト」であったようにと言えば、そ…

つれづれと私

なぜ私の思い描く空が、いつも青空なのか。それを考えている。 晴れているということが私の幼少期の心の落ち着きを表しているのか。 散歩は大事だ。常に刺激が訪れ、記憶や経験を動かす。 家の中にいるときは、外から持ち帰った刺激で知の食欲を満たす。 よ…