「マッドマックス 怒りのデスロード」評論~マズローの五段階欲求~(ネタバレあり)  

www.youtube.com ~あらすじ~ 核戦争後の荒廃した世界で、地下水の豊かな土地があり、イモータルジョーという男が独裁的なコロニーを形成していた。 そんなコロニーの中の部隊を指揮するフェリオサがジョーを裏切り、ジョーの女とともに「緑の地」を目指し…

チャップリン監督作品「モダン・タイムス」映画評論~喜劇と貧困の親和性~

suwww.youtube.com ~あらすじ~ 経済が不況で、失業者が街に溢れている。チャップリンは生きるために、働くが、大量生産を推奨する会社は人々を機械のように無機質なものとして扱う。 チャップリンはユーモアによってその社会を我々にわかりやすく笑い飛ば…

「フェノミナン」映画評論。ジョントラボルタ演じるジョージから学ぶ、愛する人への接し方。

www.youtube.com (ネタバレあり) 「フェノミナン」は、ジョントラボルタ演じるジョージが、誕生日の夜、空に強烈な光をみて倒れ、意識を取り戻した後から超常的な力を得る映画だ。 そして、そんなジョージには好きになった女性(レイス)がいるのだが、 そ…

おすすめ映画 私的オールタイムベスト10 最新版

#オールタイムベスト10最新版1.フェノミナン2.夜になる前に3.平成たぬき合戦ぽんぽこ4.グラウンドブタペストホテル5.500日のサマー6.モダンタイムズ7.マッドマックス怒りのデスロード8.浮雲9.キャロル10.プレイタイム — 山桃 (@umaninenbutu) October 9, 201…

ジャック・タチ監督作品 映画「プレイタイム」について(ネタバレ無し)

「プレイタイム」は天才ジャック・タチが全財産をかけて作った喜劇作品である。 www.youtube.com 「プレイタイム」は興業的には成功せず、ジャック・タチはかなりの負債を負うことになる。 興業的に失敗したのは、前作「ぼくのおじさん」でそのモダンで先進…

記憶の母鳥②

南の群島上空を、集団生活を営む雌鳥が一羽で飛行していた。 彼女は群れから追いやられた鳥であった。 羽ばたきには力が無く、風に身を任せているといったようである。 風が導いたのか、彼女は、視線のはしに砂浜をとらえ、そこに打ち上げられた赤ん坊をみつ…

記憶の母鳥①

太陽があと1時間ほどで海へ沈む。 この時間になると、この南の小さな島国では仕事を終えたものたちが、かつてこの島国を支配していた文明の匂いを残す、海岸に作られた城壁に腰掛け、太陽が沈むまで談笑する。 夕日にあてられた人々の顔には赤みがさし、それ…

THE サン

秋空の下、一人の男が草原で昼寝をしていた。 ゆっくり空をたゆたう雲の作った日陰が男に落ちる。 男:昼寝をするには最高の日だなあ 男は大きく全身を四方へ伸ばしながら深呼吸し、大きなあくびをした。 雲の切れ間から、太陽がちょうど男を照らし出す。 男…

足跡

きみの足跡が愛おしい まっすぐ向いた足跡や、後ろを向いた足跡 その軌跡は、きみの生き方と形 目の前にいるきみの足の下には、今を刻む足跡がある そう思うと、そのまだ見ぬ足跡が愛おしい その足跡は、わたしといたときの足跡になる これから進む道に足跡…

これからのこと

競争社会に打ちのめされて、逃げる場所を考えた。 この国を離れて、資本主義を離れて、キューバでも行こうと想像する。 でも、とりあえず今日のところは愛する人の胸で眠ろう。 つらいことがあって、それが解消されるよりも前に次々ふりかかると、 私を助け…

へっていく道

壊すのは好きじゃない 皆の思いを大事にしていたら、自分の居場所が無くなった 皆、自分の場所を確保するのに忙しくて 人のことなどかまってられない 現実を知らない私は、訪れる未来を予期できない 未来への選択肢が少なくなっていく 誰も私のことをみても…

シュガー

君の為の言葉をおもいついて、大事にとっておいたら 口をひらけなくなった 今にも、とっておきの言葉が飛び出しそうだ 君に食べてほしいと買っておいたお菓子のように、とっておくのは大変だ 君の喜ぶ姿みたさに、お菓子を眺める日々 はやく会いたい はやく…

春の唄

あの雲の隙間から出る光の中は、 きっと天使の歌声が響いている。 寒さは通りすぎていった。 黄色い花が、地上を明るくしている。 虫たちが体を揺り動かし、 土がぬくもりを持ちはじめた。

とほうもない道

私の行く先にはなにがある 雲の流れいくほうへ思いを馳せる 風だけが先の世界の匂いをいまいるここへ知らせる 蟻の歩み、鯨の一掻き 私の歩幅は何を測るためにあるのだろうか 歩みの中、親しい者との別れ どうしてそうなったのか、なにがそうさせたのか 細か…

許すこと

なぜ人を許さないといけない。 貴方は誰から、私の心に触れる権利を買った。 そんな権利、私は誰にも売ったことはない。 私はまだ許さない。 どうして心の広さを求めるの。 私に心の広さを求めたときの貴方の口元に、いやらしさをみつけた。 貴方は自分に都…

わすれ去るもの

風は流れている。風が落ち葉をさらっていく。 夏出会った木々の記憶は、鮮明さを失った。 風は全てを平等に失わせる。 あのときの過ちを忘れることができない。 私は過ちに杭をうってしまっている。 過ちは風にたなびき、音をたて、その場から消えたいと叫ん…

さまよう心

世界は自由の名を使い、俺たちを縛る。 俺たちは、自由だと勘違いしてる。 名前だけ与えられ、本当はそこには何もないってこと気づいてる。 年上の男たちは、まだ年をきざみたくなくて、俺たちの世代をうろついて金と力にもの をいわせ、俺たちの遊びをうば…

わからないことだらけ

愛の偉大さを知ったとき 身をかがめて道ばたの草に触れたくなった。 他人事のように思えていた世界が自分に関わりのあることだと思えるようになった。 肌はやわらかさだけじゃなくて、痛みも知らせるようになったけど、 その痛みがあれば、本当に愛したいも…

タロウのある朝

タロウは、ある朝アサガオが花開くように目覚めた。住んでいる団地は静まりかえっている。「まだ寝ていてもいい時間だな」とタロウは思った。タロウは知っていた。目覚めるときはいつも、周りも目覚める。団地には生活音が感じられるようになり、鳥も目覚め…

おおきなものがうごいている。

信号待ちの時間 自転車を片足で支えて、空行く雲を眺めた。 目を凝らしてみると、雲がゆっくり動いている。 周りをみても誰も空を眺めていない。 あんなに大きなものが、小さくではあるけど動いているのに誰も彼もいつものように暮らしてる。 ビルがゆっくり…

トシロウ

ニホンのトウキョウ、その中でも下町と呼ばれるような商店街と人々の生活が密着した地域の話。今や店ではなくシャッターが立ち並ぶ商店街の近くに10年前に古びた街並みに似つかわしくない現代建築20階建てのピカピカと光ったマンションが建てられた。そ…

ネジと私と無駄話

仕事中に雑務として、印刷物の描かれた紙をはさみでカード状に切っていた。目の前には同じ仕事をしている若い女性がいて、共に果てのない会話をしながらカードを切っていた。 そんな仕事の最中、脈絡もなく彼女がこんなことを言った。 「こういう風にはさみ…

雫と光

朝から止まない小雨 この街の中心にあるビル群も雨の雫を身にまとい、無機質な存在も自然にあてられ生命を宿す。 灰色の空、濡れたビル群、歩く人々のカラフルな傘や衣装も雨の世界に包まれ発色が抑えられる。 朝、昼、いつまでこの灰色の世界は続くのだろう…

嘘と輪郭

口に出してはいけないと、秘密の過去がある。 その過去は、今の私の世界に存在しないことになっている。 私にあんな過去は無かったことにするため行動してきた。 あの過去は誰にも知られてはいけない。 でも、それが私を形作った。 その過去は私の輪郭。私を…

旧友となじみの喫茶店

学生時代からの旧友と家の近所で久しぶりに会うことになりました。午前十時に、私の家の最寄駅で待ち合わせです。駅のタクシー乗り場で、八月の猛暑に汗を流して待ちました。 コンクリートに囲まれた植え込みにぽつんと植えられた街路樹にセミが一匹とまって…

ダブルスタンダードと私

自分の抱える問題が抱えきれないほど大きくなってきた 宇宙のことを考えるよう アマゾン何億杯分の雨が降り続ける星があるらしい ダイヤモンドでできた星があるらしい 太陽系はたった一つの銀河で、銀河はたくさんある 宇宙は大きい 宇宙からみたら、私がど…

ロケットの煙とうごきをとめたものたち

空が動きをとめた。 海が動きをとめた。 大地が動きをとめた。 この星には、空と海と大地の権利をもつ1割にも満たないものたちがいた。 彼らはすべてが許されていた。 太陽ですら、彼らのものとされていた。 彼らはこれらを自由に使い捨てた。 そして、空が…

なつかしさとせつなさ

命を終える。 それはすべてが変化するとき。 いつもの日常が消え去るとき。 それがいつか私にも来ることだって知った時、 おそろしくておそろしくて、心にこびりついて離れなくなった。 どんなことをしてもそれは視界の中に入ってきて、 いつかこの世界は消…

ひげと大人

ひげを生やしてみた 大人にみられたかった 子供っぽいってのが悩み だから、大人にみられれば皆が大人として扱ってくれて 難しい政治の問題とか考えるようになると思った けっこうひげが伸びた 10歳は大人になった あっと驚いた 今まで着てた服が全然似合…

子供と種

タンポポが無数の子供たちを風に乗せた 根を張ることのできない場所で旅を終えたものもいる ゆりかごのような大地にたどり着いたものもいる 様々な種があり、根付くものはわずか 根付いても、次が続くとはかぎらない 朝が来て、また同じ毎日 やることは一つ…