(音楽)尾崎豊の選ぶ言葉たち

私は、尾崎豊が好きだ。

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彼の声は、私たちの中に住む若者の心。

若者っていうのは、死んでしまいそうになりながら、必死に居場所を探してる。

尾崎豊の声は、

「なんでいつもこんなに苦しそうなんだ」と思わせる。

彼は、永遠の若者で、若者っていうのは、死に近い。

だから、僕たちは尾崎豊の歌に心を震わせ、泣きそうになるんだ。

 

尾崎豊の声(歌)、それは若者の心だ。

しゃがれた声で、うまく歌おうとはしてない。

ただ、自分の心をみんなに知ってほしいと、叫んでいる。

 

尾崎豊の言葉(詞)はどうだろう?

「バイク」「ビル」「風」「灰色」

彼の詩は、彼の生きた時代を象徴するもので構成されている。

ぐれたものたちがバイクで走り、

高層ビルが立ち並び、

ビル風がふきすさび、

空はせまい

 

「ぬくもり」という言葉が出てくることもあるけれど、

他が無機質なものばかりで、さらに寂しさを強調させるだけだ。

 

尾崎豊は、悲しい言葉(喧嘩、影、ちっぽけ、闇、あぶく銭)を選び

「愛」「夢」「笑顔」

という言葉でつなぎ合わせる。

 

あの時代、反育児放棄された子供たちは、ぐれていた。

彼らは親の愛を受けられず、彼らの心は、悲しい言葉で構成されていた。

彼らの心は、バラバラに引き裂かれていた。

それでも彼らは生きなければいけないと、

「愛」「夢」「笑顔」という言葉で必死に心を繋ぎ合わせようとする。

でもそれらすべては、求めているもの。今、持っていないもの。

 

彼の言葉(詩)は、時代の心

 

尾崎豊という人間が選ぶ言葉は、ある一方へ偏りすぎている。

普通、そこまで言葉の選び方が偏ることはないと思う。

ぼくらは、この世界を表現するとき

「赤」「青」「黄」「白」「黒」「緑」

様々な色で表現するだろうけど、

 

彼は世界を

「灰色」

で表現する。

 

だからこそ、はっきりと、尾崎豊のみていた世界を感じ取れる。

だからこそ、好きだ。