入道雲の行列が並んでる。どこまでいく

下地の色は水を含んだ透き通る青のグラデーション
その上に入道雲の行列が並んでる
どこまでも、どこまでも、
額縁は小さすぎる
高層マンションが、行列の続きを遮る
どこまでつづくのだ
自転車に乗って走る
広い額縁を探す
急げ、美しさは失われる
寡黙なあの子の笑顔のように
美しいものは、はかない
急げ、自然の美しさは
人とは違って
いくら高望みしたって良い
人にはしない

立ち尽くす
夕暮れ
広い額縁
求めた美しさはもういない
乱反射する光、暖色の夢
入道雲は形を変えてしまった
違う感動だ
しかし、身悶えする感動
失われたものは忘れてしまった
魅入る
これを求めていた
嘘ではない
暗闇に包まれたまま立ち尽くす


おわり