なにか隠してるぞ!あそこが弱点だ、攻めこめ、青春

「おまえ、えろいこと考えてただろ」

同級生なのに、上から目線のやつがそんなことを言ってくる。

「考えてないよー」

恥ずかしがりながら、そうやって答えたんだ

でも、実はえろいこと考えてた。結構えろいこと

クラスのマドンナの髪のこと

さらさらしててキューティクル

触ってみたいんだ。今まで触ったことない手触りのはず

今治タオルの気持ちよさなんて目じゃない

彼氏になって、あの髪に触れたい

触れたら、すぐ別れてしまおうとすら思う

それだけの髪

だけど、俺はシャイボーイ

そんなこと言えない

恥ずかしい

隠す

「マドンナみてたろ」

上から目線の同級生、鋭い

こいつはまるで鷹だ

鷹も上からみてるから、獲物を素早く発見できるのかもしれないな

「好きなのか?」

まとわりつくな

「違う」って言ってるだろう

隠してるんだから、詮索するな

なにがお前をそんなに駆り立てるんだ

俺は、こいつとからむのがめんどくさくなって

全部隠すことにした

「お前むっつり?オープン?」

「教えない」

「好きな食べ物なに?」

「教えない」

 

気づいた

上から目線の同級生、こいつ隠すと攻撃してくる

どうでもいいことでも、隠してると、弱点だと勘違いするらしい

めっちゃ詮索してくる

なんなんだこいつは、好きな食べ物なんてそんなに聞きたいか?

 

やめた。めんどくさくなった。静かにしていたいんだ

ノーガード戦法でいってやる。俺は、あしたのジョー

全部ばらしてやる。何も隠さねえ

「お前あいつのこと好きだろ?」

「うん、好きだよ」

「まじで!」

上から目線の同級生、たじろいで、同じ目線の同級生

これ以上、突っ込んでこない。めんどくさくない

 

全部ばらしてたら、全部弱点にみえて

どこを攻撃していいかわからないぜ同じ目線の同級生

 やったぜ

 

おわり