愛した言葉たちが、ひとつにまとまろうとしている

なぜ、私は創作するのだろう?

 

ミヒャエルエンデが言った

「書くこととは、たどり着いた孤島からビンに入れた手紙を海に投げ入れることにほかならない(空きビンのストックがある限りは)

だから船の難破は、書くことの前提条件なのです。

海難に遭わなかったものは、おそらくそんな不条理なことを考えつかないでしょう」

 

なるほど

私は、誰かに自分という人間が生きていることを教えたい

誰にも知られずに孤島で死ぬのは嫌なのだ

 

チャップリンが言った

「絶望してはいけない」

 

宮崎駿が言った

「生きねば」

 

孤島では、なにかをして気を紛らわせなければ生きていられない

だから私は創作するのだろう

 

ゲーテは言った

「お前のほんとうの腹底から出たものでなければ、

人を心から動かすことは断じてできない」

 

私は孤島で、誰にも表現できないという飢餓感に襲われる

だから、ビンに手紙を詰める行為は飢餓感から解き放たれる唯一の行動

孤島にいることを意識し、「伝えたくてしょうがない」と震えろ

私にとって、伝えなくてはならないこととはなんなのか

それが腹底からでるものに違いない

 

 

リルケが言った

よしんばあなたが牢獄につながれていて、
牢獄の壁が世の中のざわめきを
すこしもあなたの五感に伝えないとしても・・・
それでもあなたにはやはりあなたの幼年時代という、
この貴重な、王者のような富、
この思い出の宝庫があるではありませんか。
そこへあなたの注意をお向けなさい。
このはるかな過去の沈んだ感動を
浮き上がらせるようにお努めなさい。
そうすれば、あなたの個性は強くなるでしょう。
あなたの孤独は広くなり、
次第にあかるくなる住まいになって、
他の人々のたてる騒音は
その住まいの遠くを通りすぎることになるでしょう

 

私は、腹底から出る思いの手紙をビンに詰め、流し続けた

すると、私の孤独は広がってゆき

遠くの島に触れるほど大きくなった

私はもう寂しくない、この孤島に明るさを感じる

皆の空とつながっていると思える

 

 

 

様々な言葉たちがツギハギではあるが、ひとつにまとまろうとしている

私が求めた言葉たちは、いつか私を表す、肖像になろう

それまで言葉を集める