馬になれたら

馬になれたら

 四つの脚すべてで大地を蹴り

広大なモンゴルの草原を

なにを追いかけるでもなく、

ただ風の中を、かけまわりたい

 

種になれたら

まず、一番心地いいと感じる

土、光、水のある場所に降りたって

芽を出したい

そこで、命の限り生きるんだ

すべての元素が拍手をくれてる

動物たちが、葉の下で雨宿りするだろう

 

人間になれたら

人間になれたらどうする?

わからない

自分のことになると途端にわからなくなってしまった

 

これで、いいのかもしれない

生きていれば、行動が願望を表現してくれるはず

下手に、願望をえがけば

願望の奴隷だ

それ以外は、喜びでは無くなってしまう

選択肢が無くなってしまう

 

人間になれたらどうするのかは、

もうすでに、言葉にせずとも

ここにある

 

私はわたしの、願望そのものだ

 

なれないからこそ、

鳥になる夢は輝いてみえる

 

なれるかもしれないものを

夢にするべきではないのか?