なつかしさとせつなさ

命を終える。

それはすべてが変化するとき。

いつもの日常が消え去るとき。

それがいつか私にも来ることだって知った時、

おそろしくておそろしくて、心にこびりついて離れなくなった。

どんなことをしてもそれは視界の中に入ってきて、

いつかこの世界は消えるって知らせてきた。

こんな悲しいことが世界にあっていいのだろうかと悩んだ。

あの人も、あの人も、この世界になんらかの思いれがあって、世界になにも思わず消え去ることなんてできないはずだ。

私が消え去るとき、私はどんなことを思いながら消え去るのだろう。

そんなことを思っていたら、つらくて、つらくて。

みんなこの悲劇から逃れられない。

みんながこの悲劇に出会う。

そう思ったら、これは悲劇なのかどうかわからなくなってきた。

全員が受けるものを、悲しみと呼べるのだろうか。

わからない。

ただ悲しいのは、本当のところがどうであろうとぬぐえない。

でも、太陽ですら命を終えることも本当だ。

真っ青な青空のような、なつしさとせつなさに近い感情がずっと私を包んでる。

そのとき、ふと風が吹いた。

ここちよさが我を忘れさせた。