ロケットの煙とうごきをとめたものたち

空が動きをとめた。

海が動きをとめた。

大地が動きをとめた。

この星には、空と海と大地の権利をもつ1割にも満たないものたちがいた。

彼らはすべてが許されていた。

太陽ですら、彼らのものとされていた。

彼らはこれらを自由に使い捨てた。

そして、空がうごきをとめ、

海がうごきをとめ、

大地がうごきをとめた。

今、空には、彼らが乗った無数のロケットが煙を吐きながら飛び去っていく。

動きをとめた大地に根を張るものは、それを仰ぎ見ている。

彼らは、神が見捨てた土地で生きつづける。

神は言った。

「なぜ、逃げないのか」

逃げれないものたちがいる。

頭上から死の灰が降り注ごうとも、動けないものがいる。

いじめないで、

動けない者たちを。

いじめないで、

太陽に依存して生きるわたしたちを。