わすれ去るもの

風は流れている。風が落ち葉をさらっていく。

夏出会った木々の記憶は、鮮明さを失った。

風は全てを平等に失わせる。

 

あのときの過ちを忘れることができない。

私は過ちに杭をうってしまっている。

過ちは風にたなびき、音をたて、その場から消えたいと叫んでる。

杭をはずすことはできる。

でも、行動に移すことが呪いのようにできない。

 

いつか突風が起きて、杭に打たれた過ちがちぎれ、空に消え去るのを待ってる。

私自身では、過ちを解き放つことはできない。

自然がそれをしてくれれば、私は救われる。

とめるものを失った杭くらいなら、いつか私にもはずせる。