おすすめ映画 私的オールタイムベスト10 最新版

 

 

10.プレイタイム

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ジャック・タチ監督作品

「タチヴィル」という街を舞台にした、群衆喜劇。

圧倒的センス、作家主義の人々に好まれる圧倒的個性。

ジャック・タチはこの作品で破産したほどの金をかけた超大作。

しかし、同じ金をかけてもセンスが無ければこれは作れない。

センスある映画をみたければこれをみるべし。 

 

 

 

 

9.「キャロル」

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原作は「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」のパトリシア・ハイスミスの小説。

監督はトット・ヘインズ。

これはただの女性同士の恋愛物語ではない。

この作品からみえるのは、婚約者との関係、子供との関係、恋人との関係、社会との関係の中で、どこまで自己を出してよいのかを模索する物語でもある。

内面をえぐりだされるような、愛の葛藤。

とにかく美しい映画で、映像をみているだけで酔いしれてしまう。

 

 

キャロル(字幕版)

キャロル(字幕版)

 

 

8.「浮雲

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アキカウリスマキ監督作品「浮雲

この作品は、現代の不況におちいる日本に通じるところがある作品である。

電車運転手の旦那とレストランのホールで働く妻。

その二人が突然不運に見舞われる。

その後とにかく不運に見舞われ続ける。

その中でもここに出てくる主人公たちは目に光を宿している。

私は悲しいときに不運な映画をみると元気がなくなるので見ないようにしていた。

だがこの作品をみたとき「不運な作品でも、人を元気にする作品があるのか」と驚いた。

 

 

 

7.「マッドマックス 怒りのデスロード」

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核戦争後の荒廃した世界に住む人々の物語である。

とにかくおバカで、ぶっとんでいて、強烈な作品だ。

シンプルなストーリー展開なので、伝えたいことがストレートに伝わってくる。

荒廃した世界で、人は心も荒廃していくのか・・・。

熱くなること間違いなし。

 

 

 

6.「モダンタイムズ」

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チャップリン監督作品「モダンタイムズ」

物の大量生産によって仕事は機械的になり、効率第一となり、人間も機械の一部として扱われる。

そんな大量生産社会をチャップリンが笑い飛ばす。

「人間とはなんだろう」という難しそうな問いを、この作品は答えてくれる。

 

 

 

5.「500日のサマー」

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「ギフテッド」のマーク・ウェブ監督作品。

これは傑作である。間違いない。

その理由は、この作品をみた男女の意見で、

男側は作品の男に賛同し、

女側は作品の女に賛同することが多いからだ。

それはつまりどちらも納得できる「男側の意見」と「女側の意見」がきちんと盛り込まれているということだ。

だいたいのこういう作品というのは、男女どちらかの異性への妄想というものがあり、どちらか一方が「こんな女いない」とか「こんな男いない」とかになりがちだ。

そういう妄想が無く、現実的な感じがするのに映画として面白いというのはすごい。

そして、ズーイーデシャネルが日本人の好みな感じで可愛いのも見どころだ。

 

 

 

4.「グランドブタペストホテル」

 

 

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 「犬ヶ島」「タージリン急行」などのウェスアンダーソン監督作品。

オシャレで、映画の中にリズムがあり、気づいた時にはウェスアンダーソン独特の世界に引き込まれている。

ウェスアンダーソン作品は形としては喜劇である。それぞれの個性がぶつかり、みているこちらはつい笑ってしまう。

だが、チャップリンしかり喜劇というものは良く見ればとても難しい問題をあつかっていて、ウェスアンダーソン作品もそのような難しい問題をあつかっている。

それなのにここまで明るく、人間の心によりそってくる、そして童心にかえるような作品は多くは無い。

 

 

 

3.「平成狸合戦ぽんぽこ

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「ほたるの墓」「かぐや姫の物語」の高畑勲監督作品

私は何度見てもこの作品で号泣してしまう。

この作品で流す涙は、他の作品で流れる涙とは別のものに感じる。

人間に生きる場所をおいやられた狸の物語。

と思いがちだが、高畑勲は狸だけの話ではなく、

自然に住む生き物たち全て、そして人間にも関わりのある話だということを伝えている。

作中で人間たちは自然破壊を狸の言葉に耳もかさず続けるが、

人間たちはそれが自分たちにかかわりのあることだと思っていない。

しかし、最後にはこれが私たちにかかわりのあることだと感じることだろう。

 

 

 

2.「夜になるまえに」

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原作はキューバレイナルド・アレナスの自伝小説「夜になる前に」

監督は「バスキア」「潜水服は蝶の夢をみる」のジュリアン・シュナーベル

キューバといえば、チェ・ゲバラが有名であり、革命も美化されて伝えられている。

この作品は、カストロ政権下で、作者がホモセクシャルを理由に著作を発売禁止にされるなどの弾圧などを色彩豊かに伝えてくる。

そして、理不尽な弾圧を受け続けても、なお作家であり、ホモセクシャルであったアレナスに、自分でいることの美しさと葛藤をみせられる。

私はこの作品でキューバという国に興味を抱くようになった。

これ以上、詩的な作品を私は知らない。

 

 

夜になるまえに

夜になるまえに

 

 

1.「フェノミナン」

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誕生日の夜、車修理工のジョージは空にまばゆい光をみる。

それからジョージは超常的な力を手に入れる。

公開当時、日本ではSFとして売り出されたため、SFだと思ってみにいった人達が多くおり、評価は低かった。

だが、私にとってこの作品は今までみた作品の中で1番である。

それはこのジョントラボルタ演じるジョージが大好きだからである。

力を得て、ジョージに対する周りの目線は変化する。

しかし、ジョージは力を得ても不思議なことになにも変わらない。

愛すべきジョージであり続ける。

力を得て、哲学的なことも考えられるようになったジョージ。

しかし、最後まで彼の言葉は超常的な力を手に入れる前となんら変わらなかった。

それはつまり彼が「大事なもの」というものを力を手に入れる前から知っていたということだ。

少し話はそれるが、私は、「子供よりも大人のほうが大事なことをわかっている」というのを信じていない。子供は大事なことをわかっているが、言葉に出せないだけなのだ。言葉に出せないというだけで、馬鹿だとかそんな風に大人は言う。

ジョージもそのような存在だと私は思う。

彼は「大事なもの」をわかっている。

人をなにができるかだけで判断することの愚かしさを教えてくれる。

そして、人とどんな風に話せば幸せかを、この作品は教えてくれるのである。

 

フェノミナン [DVD]

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