「フェノミナン」映画評論。ジョントラボルタ演じるジョージから学ぶ、愛する人への接し方。

 

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(ネタバレあり)

 

フェノミナン」は、ジョントラボルタ演じるジョージが、誕生日の夜、空に強烈な光をみて倒れ、意識を取り戻した後から超常的な力を得る映画だ。

そして、そんなジョージには好きになった女性(レイス)がいるのだが、

そのレイスへの接し方が学ぶことが多すぎるくらい完璧なのだ!これは惚れる。

そこで、私の大好きな「フェノミナン」をジョージの好きな人との接し方から紹介していきたいと思う。

 

1.レイスの作ったイスを買いまくる(好きな人の作ったものの一番のファンになる)

 

2.レイスの子供を大事にする(好きな人の大事にしている人を大事にする)

 

3.誰がなんと言おうと、レイスを好きすぎる(他の人が下した好きな人への評価で好きな人を評価しない)

 

4.危機に瀕しても、レイスにあたらない(大変なときでも好きな人にあたらない)

 

5.レイスの心によりそう(好きな人の心によりそう)

 

 

1.レイスの作ったイスを買いまくる(好きな人の作ったものの一番のファンになる)

 

レイスはイスを制作しており、ジョージの車整備工場の前で売り出している。

そのイスはすわり心地が悪く誰も買わないが、ジョージはとにかくそのイスを買いまくる。

家中がイスだらけになって家に置けなくなっても買い続け、友人の家に置きまくる。

あるとき、レイスがジョージの家を突然訪れた際に、その大量のイスを発見してしまう。

売り切れていたのはジョージが買っていたからだと知り、ジョージに「お金は返す」と突き放すような言葉をかける。

そのときジョージは「君の作ったこのイスが好きなんだ」と説明する。

 

このジョージの言葉から学べるのは、

「好きな人がいたら、とにかくその人の作るもの(話すこととか)のファンになる」だ。

やっぱり人というのは、自分の生み出すものを愛してくれる人といるのが幸せだ。

そんな人が近くにいれば、人は存在を証明してもらえて、自己肯定感がグングン上がる。

 

 

 

2.レイスの子供を大事にする(好きな人の大事な人を大事にする)

 

レイスはシングルマザーで息子と娘が一人ずついる。レイスは前の夫と離婚したことから傷ついており、子供たちには傷つくような思いをさせまいと大事に守っている。

そんな子供たちをジョージは大切に扱う。子供だと見下さずに同じ目線で物事を語る。

 

このジョージの行動が言葉にするよりも難しい。人というのは興味を抱いてほしい相手が大事にしているものに対してどうしても嫉妬してしまう。なるべく自分に時間を割いてほしいからだ。よくパパと子供がママを奪い合うというのがほほえましく語られることがあるが、ママからすればあれは愛を与えなくてはいけない大きい子供が増えたようなものでかなり疲れる。うかつに好きなものの話すらできない。

ジョージの場合はレイス(好きな人)だけでなく、レイス(好きな人)の大事にするものまでも包み込むのだ。

 

 

3.誰がなんと言おうと、レイスを好きすぎる(他の人が下した好きな人への評価で好きな人を評価しない)

 

あるシーンで、ジョージの働いている車整備工場の仲間がジョージに対し、「どうしてあんなの(レイス)がいいんだ?」と質問し、

ジョージは「彼女がいいんだ」と返します。

その言葉を返したとき、ジョージは彼女の素晴らしさをイメージし、微笑みます。

レイスを好きな理由に説明的なものは一切ないのです。

ここで感動するのは、ジョージは他の人の評価で好きな人を選んでいないということです。

トロフィーワイフという言葉があるように、ある種の人は、人からの評価が高い人を交際相手に選ぶことがあります。

「好きだけど、あの人は友達に合わせられないからやめる」とか

「好きだけど、あの人は親に合わせられないからやめる」とかはよくあります。

そんな世界の中で、ジョージは自分の感覚で素晴らしいと思った人を好きになるのです。

そのジョージが放つ言葉は、レイス(相手)にとってこれ以上ない賛美の言葉なのです。

 

 

4.危機に瀕しても、レイスにあたらない(大変なときでも好きな人にあたらない)

 

ジョージは、超常的な力を得てしまったがために街中から気味悪がられるようになったり、次々と精神的な危機的状況におちいります。

そんなときでもジョージはレイスに不安定な心をぶつけたりはしません。

人というのは危機的状況におちいったときに器の大きさが出ます。

女性というのは出産や生理でホルモンバランスが崩れやすいですから、やはり常に安定しているような相手を望むことが多いようです。

ジョージは、ほとんど聖人君子のような落ち着きかたで自分に降りかかる危機を受け入れるのです。

 

 

5.レイスの心によりそう(好きな人の心によりそう)

 

ジョージはレイスがまだ離婚の傷で、人を好きになることが難しいときは無理に近づこうとはしません。レイスの心の準備ができるまで、とにかく待つのです。

そして、ここで一番難しいジョージの恋愛テクニックが、

「自分の意思を表明しながら、相手の心に寄り添う」というところです。

ジョージはレイスが悩んでいるとわかると、答えを急かしたりはしません。その中で「ずっと君が好きだ」という意思は表明するのです。

ただ相手の意見に賛同しているだけでは主体性のない人間のようで魅力がありません。

しかし、相手に自分の意見ばかり押し付けるのも相手を尊重しておらず関係は良くありません。

「相手の話をききつつ、自分の意見も伝える」というとっても難しい技術をやっているのです。

 

 

 

以上が、「フェノミナンにみる、ジョージの恋愛テクニック」です。

このジョージのコミュニケーションは、恋愛を恋愛というくくりで考えるべきではなく、人と人のコミュニケーションであるということを教えてくれます。

 

ぜひ「フェノミナン」をみて、ジョージの癒されるコミュニケーションに感動してください。

 

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